睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者数は、現在200万人とも1000万人ともいわれています。また、肥満者だけでなく、3-4割は痩せている人にも認められます。また、男性だけでなく、中年の女性にも、最近の顎の小さい若者にも多くみられます。しかし問題は、本人が自覚している方は少なく、多くは家族に指摘されて初めて受診する場合が多いことです。SASが問題なのは、高血圧症、糖尿病、高脂血症からの動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞)の合併症を長い時間かかって寝ている間に発症することです。おちおち寝ていられないのです。最近の関心度の高さから、セミナーには60数名の地域開業院の先生方にお集まりいただきありがとうございました。より一層、早期にSASの診断治療を連携して出来ればと願っております。

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院長からのコメント
平成22年6月30日にNHKの「ためしてガッテン」でいびきとSASについて放送されると、当院でも初診患者数が急増しました。NHKの影響力の大きさをあらためて感じました。そして中年以降の女性が、急増しました。何となくいつも眠い、いびきを指摘される、体がだるい、夜中によくトイレに起きる・・・等々、いろいろな症状が結びついて、ハッと気づいて、もしくは家族が気づいて来院されたようです。合併症がすでに発症している方もいて、なんとか早く治療してあげたいと思いました。